昨今増えてきている肥満治療外来やダイエット外来。総合病院やクリニックなどで肥満状態に応じた指導や薬を処方してくれるというものですが、診察及び肥満治療薬の処方が保険適用外な場合がございますのでご注意ください。

冷え太りタイプの人が痩せる漢方薬は?

漢方薬は西洋薬と異なり、一つの症状に対して違う薬を使うこともあります。
西洋薬だと、一つの症状に対して用いる薬の種類が決まっており、製薬会社によって多少内容は異なるものの、主成分はほぼ同じです。
これに比べて、漢方薬は一つの症状でも、その人の証(体質や症候)によって異なる薬を使います。

例えば、痩せるための漢方薬であれば、東洋医学的診断では、ストレス・冷え(代謝不足)・水太り、などの状態を診断して、体内の「気」「血」「水」のバランスを整えていくことを目標にします。
漢方では「気」「血」「水」のバランスが崩れている状態を病気と捉えます。
これら3つのバランスが取れていることが、健康的な肉体であると考えます。

痩せるために使われる漢方には様々な種類がありますが、ここでは冷えて太るタイプの肥満に対して効果的な漢方を東洋医学的に考えていきます。

冷え太りは現代日本人に多い肥満のタイプで、冷え性で体がいつも冷えていることが特徴です。
特になりやすいのは「血虚(けっきょ)」と呼ばれるタイプで、気・血・水のうち、血の量が不足してバランスを失っている状態です。
血虚の人は、体が常に冷えているために代謝が悪く、カロリーの消費量が落ちます。
そのため、エネルギーの燃焼不全で太りやすくなっています。

このようなタイプの人が痩せる漢方薬として、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が有名です。
当帰芍薬散は血の不足を補い、冷え性を改善し、水分の滞りを取り除く作用があります。
これにより、疲れやすさ・頭痛・めまい・肩こり・浮腫み、などの症状が改善することもあります。

冷え太りのタイプの人は、当帰芍薬散を使うほか、しっかりと湯船に浸かる・適度な運動をする・体を温めるものを摂取する(生姜・紅茶・唐辛子etc)など、体を温める工夫をすると痩せやすくなります。